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投資家向け

Cercleに投資する

このページは、Cercleという会社、そのチーム、その考え方、その製品をより深く知りたい投資家の方に向けたものです。当社の事業と資産についてデューデリジェンスを行ううえで役立つ公開情報を、ここにまとめました。

企業が責任を持って使えるAIをつくる

当社がBeyondを開発しているのは、ひとつの単純な確信からです。企業における人工知能の最大の関門は、もはや答えを出せるかどうかではありません。その答えを検証し、説明し、責任を引き受けることを放棄せずに、しかも成果につながる速さで受け入れられるか。組織の側にこそ関門があります。

したがって当社の狙いは、言語モデルをもう一つ増やすことでも、汎用のコパイロットをもう一つ加えることでもありません。AIの仕事を、根拠が示され、追跡でき、後から修正できる成果へと変える基盤をつくること。専門家がその成果を吟味し、手を入れ、納得したうえで受け入れるか退けるかを決められるようにすることです。

このページには、Cercleの事業仮説、製品、チーム、収益モデル、そして現在の段階を理解していただくために必要な事項をまとめています。顧客、見込み顧客、個人、パートナーに関する固有名詞は、意図的に公開していません。適切なデューデリジェンスの枠組みのもとであれば、お伝えすることができます。

チーム

共同創業者3名と、IT大手出身のシニアアドバイザー1名。同じ展望を共有しています。

  • 代表

    共同創業者、パリ

    国際的な経歴と、確かなソフトウェアの素養。製品と商談の実行を担い、提案の組み立て、案件の推進、顧客との関係を受け持ちます。Station Fおよびイル・ド・フランスの産業界に足場を持ちます。

  • 技術責任者

    共同創業者、名古屋

    フランスの大手発注元で防衛・航空宇宙分野に10年。高性能な組込みシステムの量産化を専門とし、欧州の公共調達、国際的な技術協力、重要サプライチェーンの経験を持ちます。日本・名古屋在住。

  • 事業開発責任者

    共同創業者、パリ

    アール・エ・メティエ工科大学の技術者で、パリ政治学院およびエクス=マルセイユIAEの修了者。防衛分野を歩み、戦略、事業開発、デジタル案件の推進に通じています。

  • シニアアドバイザー

    顧問

    マイクロソフト防衛部門の元幹部。防衛ITに27年。

Cercleの事業仮説

コモディティになるのは生成であって、信頼ではありません。

モデルはすでに、文章を書き、情報を探し、資料をまとめ、一連の操作をつなげることができます。しかし、この能力だけを高め続けても、問題の一部しか解けません。

企業のなかでは、提案は誰かがそれを使えて初めて価値になります。決定が重いものであるほど、その人は、提案がどの情報に基づくのかを理解し、出所を確かめ、矛盾を見つけ、なお不確かな点を見きわめ、後日その判断の理由を説明できなければなりません。

この検証に、最初に生み出すのと同じだけの手間がかかるなら、AIが約束した利得は消えてしまいます。

  • 95 %

    生成AIのパイロットが、測定できるROIに至っていない

  • 56 %

    の経営層が、生成AIへの投資は回収できないと見ている

  • 2850 億ドル

    それでも2025年に、主要なハイパースケーラー4社が投じた

出典:MIT (95%)、PwC、経営層4,454名への調査 (56%)、ハイパースケーラー各社の決算、2025年 (2850億ドル)

当社が取り組んでいるのはこの問題です。生成だけでなく、検証の側をこそ規模に乗せようとしています。

設計上の原則は、そこから素直に導かれます。決定の責任は人が持ち続ける。Beyondは、その責任を自律的なシステムの陰に隠すためのものではありません。むしろ、人が速やかに、明示的に、そして擁護できる根拠のうえで判断できるよう、その前段の作業を組み立てます。

この考え方は、誤りが明確な責任を伴う環境でとりわけ有効だと考えています。重要産業、防衛、エネルギー、規制下の金融、コンプライアンス、リスク管理、経済インテリジェンス、そしてサプライチェーンの監視といった領域です。

製品と提供価値

Beyondが調べ、人が決める。

Beyondは、当社がHuman Review Packageと呼ぶものを生み出すために設計されたエージェント基盤です。

Human Review Packageは、モデルの回答にいくつか出典を添えただけのものではありません。ある種類の決定のために組み立てられた、審議用の一件書類です。人が判断を下すのに必要な要素、すなわち提案される結論、裏づけとなる証拠、情報の出所と鮮度、あれば矛盾、確信度、有用な文脈、そしてまだ検討すべき点をひとまとめにします。

たとえば産業監視の場面では、重要サプライヤーに関わる兆候を検知し、特定した事象、それを裏づける資料、その鮮度、食い違う情報、そして取りうる選択肢を担当者に返します。担当者は、意見を述べる前に一件書類を自分で組み立て直す必要がなくなります。

当社の提供価値はこの違いにあります。検証すべき情報をさらに売るのではありません。検証そのもののコストを下げようとしています。

4つの要素からなる構成

  1. Enterprise Knowledge Backbone

    EKBはシステムの記憶にあたります。知識を、確定した事実の集まりとしてではなく、出所と日付を持ち、版を重ね、改められる「信念」として扱います。ある情報が変化しても、否定されても、有効性を失っても、その来歴は消えません。

  2. Core

    生産と統制の層です。ID、権限、データへのアクセス、可観測性、追跡可能性を担います。あわせて、当該業務に固有の基準に沿って審議の手順を組み立てます。

  3. Compagnons(業務エージェント)

    この基盤の上で働く業務エージェントです。支援する相手の権限を厳密に引き継ぎます。エージェントが、企業のアクセス方針を迂回する手段になることはありません。

  4. Human Review Package

    判断のために利用者へ渡される成果物です。機械の仕事と人の責任とをつなぐ接点にあたります。

全体は、クラウド、主権が確保された環境、あるいはオンプレミスのいずれにも展開できるよう、また単一のモデル供給元に構造的に依存しないよう設計されています。どの言語モデルを使うかは、基盤の土台ではなく、構成上のパラメータにとどまります。

矛盾を受け入れる記憶

EKBの技術的な特徴は、知識の表し方にあります。

従来のリポジトリは、世界の一貫した表現を組み立てようとするのが普通です。複数の出所が食い違えば、どれが正しいかを決め、データを調停し、あるいはオントロジーを書き換えることになります。

当社は別の道を選びました。矛盾それ自体が一つの情報です。矛盾は、保持でき、どこにあるかを示せ、どの出所に由来するかを帰属でき、材料が十分にそろった時点で解消できるものでなければなりません。

したがって信念は、その証拠、その矛盾、その来歴について、いつでも問い直せる状態にとどまります。この変化を記録するイベントログは、書き換え不能で、再生できます。

この性質は監査可能性にとって重要ですが、製品の経済性にとっても同じく重要です。ある領域に共通する構造は再利用でき、各社に固有の知識は分離されたままになります。汎用製品か個別開発かを選ぶのではなく、顧客ごとの特化と基盤の量産化を同時に成り立たせようとしています。

研究、特許、知的財産

当社は自社の研究を製品の土台にしており、それを同分野の研究者の評価にさらすことを厭いません。手法は厳密で科学的であり、何が科学的な仮説であり、何が実験で測定されたことであり、何が本番環境で実証されたことなのかを、はっきり区別しています。

以下に挙げる論文は、生成AIエージェントの構造的な構成要素をめぐる、現在進行中の研究の一部です。当社は商用モデルを使うだけにとどまらず、性能を左右するパラメータを自ら押さえるために独自のアーキテクチャを構築しています。製品は、社内技術と商用モデルを組み合わせることで、出力の精度、忠実さ、網羅性を高める形をとっています。あわせて、World Modelsを支える技術についても検討を進めており、その性質の一部を大規模言語モデルに応用することを目指しています。

  • What Makes a Latent Real?

    受動的な判定基準はいずれも誤ります。エージェントが捉えたものが実在すると言えるのは、介入によって裏づけられたときだけです。観測の仕組みには偽装できない3つの手がかりを示します。

    16 ページ · 190 KB

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  • One Operator, Four Faculties

    価値、時間、自己、矛盾は、エージェントの記憶を分解したときに現れる4つの成分です。学習パラメータを一切用いずに測定でき、不具合とその修復箇所を同時に指し示します。

    17 ページ · 198 KB

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  • Compositionality Needs More Than Iterated Learning

    世代から世代へ符号を受け渡すだけでは、文法は生まれません。生まれるのは反実仮想の圧力によってです。介入で一つの要因が変われば、動く語も一つだけになります。

    12 ページ · 146 KB

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  • The Name Is the Bridge

    凍結した言語モデルにベクトルでエージェントを接続しても、何も得られません。借りてきた推論は語の選択、すなわち離散化の一歩に宿ります。

    11 ページ · 125 KB

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  • Deep Discovery Is Not Reward Shaping

    1977年のアドベンチャーゲームで、スクリプトも言語モデルも使わずに、7つの前提条件の先にある目標へ到達します。効くのは探索ボーナスではなく、前提条件についての推論です。

    12 ページ · 136 KB

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  • Sleep as a Safe Consolidator

    再生は記憶を保ち、隔離下の夢想は範囲を広げ、オフラインの再計算は安定させます。3つを組み合わせる方がどれか一つを極めるより強く、夢想したものは実行を経ずに記憶へ入りません。

    9 ページ · 112 KB

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このほか、エージェントの記憶と生成AIの実行ハーネスに関する特許3件を執筆済みで、出願の準備が整っています。

会社のモデル

売っているのはライセンス数ではなく、調べ上げられた仕事です。

当社が売ろうとしている経済単位は、画面へのアクセス権ではありません。定められた業務プロセスについてHuman Review Packageを継続的に生み出す、運用付きの業務Compagnonです。

Beyondプラットフォームは、そのサービスを生み出すための手段であり、当社の技術的な参入障壁の大きな部分を占めます。顧客に運用をお願いする製品そのものではありません。

モデルは3つの層からなります

  1. 導入(build)

    対象領域の切り出し、必要な情報源との接続、審議基準の明文化までを含みます。初期費用として請求します。

  2. Beyondの基盤

    EKBとCoreを中心に、記憶、アクセス権、説明可能性の仕組みを保ちます。継続的な費用にあたります。

  3. 運用(run)

    Compagnonsの継続的な稼働と改善にあたります。こちらも継続的な費用です。

成果が客観的に帰属でき、かつ入力側を十分に押さえられる場合には、利用量や成果に一部連動した課金の余地を残しています。他方で、外部データや人の判断によって左右されうる成果の約束に、会社の経済を依存させることは拒みます。したがってモデルの土台は、あくまで継続的な基盤収入です。

当社はサービス会社ではありません

運用付きモデルにはっきりした危うさがあるとすれば、顧客ごとに製品を書き直すコンサルティング会社になってしまうことです。

当社のアーキテクチャは、まさにその滑落を避けるために設計されています。

コネクタ、領域スキーマ、信念の構造、審議基準、Human Review Packageの雛形、レビューのワークフローは、いずれ再利用できる資産になることを想定しています。ある領域に共通するものは蓄積し、真に顧客固有のものはその顧客のもとに分離しておきます。

したがって利益率は、請求時間を増やすことではなく、再利用が進むことによって高まっていくべきものです。

当社が領域ごとの再利用率を、継続率や基盤・運用の粗利と並ぶ戦略指標として追っているのも、そのためです。

現在の状況

当社はまだ立ち上げの段階にあります。今日時点で確かなことを、都合よく丸めずに記します。

  1. 2つの国から事業を営んでいます

    フランスと日本。そこから得られる時間帯のカバーと、双方に必要な商談体制を備えています。

  2. パイロットに向けた意向表明書3通に署名

    3社が、当社ソリューションのパイロットに関する意向表明書に署名しました。意向表明書は契約ではなく、契約の約束でも購入の確約でもなく、独占性も伴いません。ニーズが認められ、予算が議論されている、ということを示すものです。以下の金額は参考値であり、署名企業は匿名のままとします。守秘は署名の条件だからです。

  3. 社内規範は明文化され、運用されています

    版を管理し、毎年の自己監査を定めており、そのどの条項も誰でも援用できます。創業者に対しても同様です。

意向表明書に基づく3つのユースケース

  • 宇宙

    対象となるニーズ
    部品の生産中止に関する監視と、サプライチェーンの監視。重要部品の調達可能性を確保し、生産中止を先読みし、この監視に費やす分析時間を減らすことが狙いです。
    パイロットの範囲
    あるシステム一式の部品表と、その重要サプライヤー。
    協議中の金額
    パイロットの導入と運用について、参考値で税抜4万ユーロ。これに実際の利用量に応じた変動分が加わります。
    パイロットの後
    6か月の評価期間を置き、合意した成功基準に照らして本番移行を共同で判断します。利用量に応じた変動分はパイロットの段階から適用されます。

    署名時期

  • 産業用エレクトロニクス

    対象となるニーズ
    電子部品の監視と、アラート機能を備えたサプライチェーンの分析・監視。産業面での主権確保という、先方が明示した目的に沿うものです。
    パイロットの範囲
    パイロット期間中は3名の利用者。
    協議中の金額
    参考値で年間4万〜5万ユーロ。正式な提案書で確定します。
    パイロットの後
    6か月の評価期間を置き、合意した成功基準に照らして本番移行を共同で判断します。

    署名時期

  • コンサルティング

    対象となるニーズ
    制度動向とデジタル分野の情報収集、および社内に蓄積された知見の管理と活用。自社の専門性をソフトウェアに載せるという戦略の一環です。
    パイロットの範囲
    パイロット期間中は2名の利用者。
    協議中の金額
    参考値で年間1万5千〜2万5千ユーロ。正式な提案書で確定します。
    パイロットの後
    6か月の評価期間を置き、本番移行を共同で判断します。情報の範囲ごとにアクセス権を分けたうえで、署名企業の顧客への展開も検討されています。

    署名時期

ラウンド

プレシードで50万ユーロのエクイティ調達を目指しています。

このラウンドは18か月分の資金を賄います。デザインパートナーとの取り組みを、測定できる成果に変えるための期間です。

  • 500 k€

    エクイティによる調達

    プレシードラウンドそのものです。

  • 100 k€

    非希薄化の資金

    想定する公的制度:BFT、研究開発型新規企業(JEI)認定、研究開発税額控除。

  • 18 か月

    のランウェイ

    デザインパートナーとの取り組みを、測定できる成果に変えるための時間です。

  • 370 k€

    人件費

    フルタイム換算で4名。パリに2名、名古屋に2名、創業者を含みます。チームの半数を日本に置くことで、総人件費を大きく抑えています。

  • 50 k€

    インフラ

    計算資源、ホスティング、本番運用のツール。

  • 40 k€

    組織運営

    会社運営費。日本法人の設立と維持を含みます。

  • 40 k€

    市場開拓

    プリセールス、出張、狙う顧客企業の見極め。

道筋

  1. 立ち上げ、T0からT0+6まで

    プレシードのクローズ、JEI認定、BFTおよび研究開発税額控除の申請。最初のエンジニア採用と、2〜3社のデザインパートナーとの着手。

  2. モデルの実証、T0+6からT0+18まで

    パイロットの継続収入への転換と、拡張段階を契約に織り込んだ取引の締結。顧客数は5〜10社。

  3. 拡大、T0+18からT0+36まで

    規模を上げ、見定めた他の市場へ広げていきます。シードはその時点で、継続収入とそれに伴う各種制度のうえに準備されます。

非希薄化の10万ユーロは、確定した資金ではありません。当社が要件を満たす制度であり、最初の6か月のあいだに申請するものです。計画上はこれを収入として数えておらず、示したランウェイはこれなしでも成り立ちます。

ご連絡ください

Cercleの事業仮説にご共感いただけましたら、ぜひご連絡ください。ご一緒にさらに先へ進めるかどうか、お話しできればと思います。最初のコーヒーは当社がご用意します。

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